シルク素材の寝具のデメリットは?
シルクの生地の洗濯方法が知りたい!
この記事ではこんな疑問について解説しています。
シルク(絹)と言えば柔らかい風合いと輝くような光沢で有名な高級素材です。
とても気持ちのいい素材ですが繊細な素材なので使い方には注意が必要。
この記事ではそんなシルクを使った寝具に関する特徴を解説していきます。
シルクとは
シルクは蚕(かいこ)の繭から作られる天然繊維です。
約5,000年も前から中国で生産が始まったと言われている歴史のある素材で、
エジプトやヨーロッパへの輸出経路はシルクロードと呼ばれるまでになりました。
日本でも古くから作られており戦前は世界最高の生産量を誇っていました。
シルクは天然繊維の中でも綿や麻といった植物繊維ではなく動物繊維に分類されます。
主成分は人の肌に近いタンパク質で出来ており柔らかな風合いで人気の素材となっています。
ただし大量生産が難しいため希少性が高く特に国産のものは価格が高いのも特徴の1つです。
シルクの特徴
シルクの特徴をメリット、デメリットに分けて紹介していきます。
①上品な風合い
シルクの最大の特徴として挙げられるのは上品な風合いです。
天然繊維の中では唯一の長繊維(フィラメント糸)のため他にはないドレープ性があります。
人の肌に近いタンパク質で出来ているため肌の弱い人もシルクであれば大丈夫という方もいます。
また輝くような光沢があり染色性も高いためツヤのある美しい色の生地が出来上がります。
②吸湿発散性に優れる
シルクは優れた吸湿性と放湿性を持っています。
吸湿性の高い素材としては綿が有名ですがシルクは綿の約1.5倍もの吸湿性があります。
吸湿性だけではなく放湿性にも優れているので汗をかいてもべたつきにくい効果があります。
吸湿性、放湿性に優れているため肌に直接触れる下着にも使われている素材ですね。
③保湿性に優れる
吸湿性に優れたシルクは同様に保湿性も高い素材です。
綿の場合は水分を吸ってさらっと乾くようなイメージなのに対して、
シルクは水分を適度に保ちしっとりするような肌触りなのが特徴です。
摩擦を抑えて静電気が起こりにくく肌への負担が少ない素材になっています。
④洗濯が難しい
さまざまなメリットを持つシルクですがデメリットも持っています。
最も有名なのは水分に弱く洗濯が難しいという点です。
シルクは水洗いすると縮んだりシミが出来たりと非常に繊細な特徴があります。
また繊維が細く摩擦に弱いので傷がつきやすいため扱いには注意が必要です。
部分的に手洗いする程度であれば大丈夫でしょうがシルクの寝具を洗濯する場合、
まずは品質表示に従い場合によってはクリーニング店に相談するようにしましょう。
⑤紫外線に弱い
シルクは紫外線をカットしてくれるため衣料品でも人気の素材です。
紫外線を吸収することで肌を守ってくれる優れものです。
ただし紫外線を跳ね返すわけではなく吸収する構造になっているのがポイント。
日に当て続けるとその部分が変色してしまうこともあるので乾燥にも注意が必要です。
⑥虫に弱い
シルクは他の天然繊維と同様に虫食いに晒されることがあります。
長期保管する場合は防虫剤を使用するなど対策するのが吉です。
シルクの洗濯方法
シルクは非常に繊細な繊維でお手入れが難しい印象ですよね。
特に洗濯は気にせず洗ってしまうと元に戻らないこともあります。
シルクの寝具を洗濯するときは必ず商品についた品質表示を確認してください。
こちらの絵表示が付いている場合は洗濯機での洗濯が可能です。
シルク素材の場合は絵表示の下に線が入っており弱い洗濯を推奨していると思います。
洗濯可能であっても必ずネットに入れて洗濯することが重要です。
シルクはシワになりやすいので脱水は短めに済ませましょう。
乾燥は乾燥機の使用は避けて日陰で形を整えて干すことを推奨します。
日光に当てるとカラッと乾くイメージがありますがシミや色落ちの危険があるので注意して下さいね。
この絵表示は手洗いのみ可能を意味しています。
洗濯機よりも優しく洗うことが必要なので手洗いでもジャブジャブ洗ってはいけません。
ぬるま湯に指定の洗剤を入れてゆっくりとゆする様に洗いましょう。
こちらの絵表示がついている場合は家庭用洗濯は出来ません。
基本的には手洗いもNGという意味の絵表示になります。
ただし個人的には部分的なつまみ洗い程度であれば大丈夫だとは思います。
(洗った部分だけ光沢が落ちる場合もあるので細心の注意は必要です。)
中には洗えるものもあるでしょうがやはりシルクは家庭では洗いにくいもの。
そういう場合は素直にクリーニング店に相談するのが得策です。
無理に洗うと生地が傷ついたり縮んだりして元に戻らなくなってしまいます。
クリーニング禁止の絵表示が付いている場合でも個別に相談に乗ってもらえると思いますよ。
まとめ
シルクは上品な風合いと光沢、様々な機能性を持つ最高級素材です。
ただし繊維の中でも特に繊細な分、扱いには注意が必要です。
シルクの寝具を使ってみたいという方には「19匁 シルク100% まくらカバー」がおすすめです。
顔が触れる枕なので肌触りや保湿性、肌に近いタンパク質を持つといったシルクの特徴が活かせると思います。
掛け布団や布団カバーは高価な商品も多いのでお試しにシルクを使ってみたい方にもおすすめですよ。
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