綿100%の生地でも種類があるの?
綿100%の生地の違いを教えて!
この記事ではこんな疑問が解決できます。
羽毛布団の側生地は綿100%がいいって聞いたことがある人もいますよね。
でも実際に調べてみると、同じ綿100%の生地を使っていても値段が全然違うことがあります。
この差って気になりませんか?
もちろん、中の羽毛で値段が違う場合もありますが同じ綿100%の生地でも実は種類が多くあってランク分けがされています。
羽毛布団の側生地は寝心地に直結する大事な要素です。
たかが生地だと思っていると低品質な羽毛布団を買ってしまうことになります。
この記事では羽毛布団に使われている綿100%の生地の種類や特徴について解説します。
この記事を読むと綿100%の生地の違いがわかり、無駄に高い羽毛布団を買うリスクを減らすことができますよ。
新しく羽毛布団を買い替えたいと考えているのであれば、【2022年秋冬】ネットで買える羽毛布団のおすすめランキング【用途別に解説】の記事も参考にしてください。
綿100%のおすすめの羽毛布団もランキングに入っています。
羽毛布団に使われる綿100%生地の種類について
羽毛布団に使われる綿100%の生地は数多くあります。
まずは同じ綿100%の生地でもどんな種類があるのかまとめてみます。
綿100%生地の名前 | 糸の太さ | 布団側にした場合の 重さの目安 | 値段の目安 |
230本ブロード | 40番単糸 | 970g | 安い |
40ツイル | 40番単糸 | 1,120g | 安い |
60サテン | 60番単糸 | 1,040g | 中級 |
80サテン | 80番単糸 | 880g | 中級 |
100サテン | 100番単糸 | 800g | 高い |
120サテン | 120番単糸 | 770g | 高い |
他にももっと種類があるのですが、基本はこれぐらいがわかればOKです。
これ以外の生地は専門店か百貨店ぐらいでしか取り扱いがないことがほとんどで、専門店や百貨店なら販売員が説明してくれますしね。
ちなみにブロード、ツイル、サテンは生地の織り方で、生地の織り方での寝心地は変わります。
生地の織り方の特徴を簡単にまとめるとこんな感じ。
生地の織り方 | 特徴 |
ブロード | 糸の本数は少なめで軽い生地が多い 紙のような肌触りでシワになりやすい 生地がこすれるとシャカシャカと音が鳴ることもある |
ツイル | 肉厚で重たい生地が多い 丈夫で耐久性も高いがゴワゴワと感じることも |
サテン | 糸の本数が1番多く、糸の太さによっては軽い生地も多い 肌触りもよく体にもフィットしやすい 寝心地がよくおすすめだが、洗えないものがほとんど |
織り方だけで見るとサテンがおすすめですよ。
単純に肌触りも良いものが多いですし、洗えないものが多い羽毛布団でも実際に自分で洗う人はほとんどいませんしね。
どうしても洗いたいという人はクリーニングでなら洗うことはできるので、洗えないデメリットもそこまで気になりません。
糸の太さについては数字が大きくなるほど、糸が細くなります。
細い糸を使うメリットはしなやかになるので肌触りがよくなったり、体に寄り添うフィット性が上がります。
逆に太い糸を使っていると丈夫にはなりますが、寝ていてゴワゴワと感じたり重たくなる傾向にあります。
基本的には糸は細ければ細いほど寝心地が良くなると考えておいてもらえれば大丈夫ですよ。
重さはあくまで目安なので羽毛布団のキルトや仕様でも変わります。
これにプラスして羽毛の量が羽毛布団の重さの目安になるので、参考にしてみてください。
では次で具体的な羽毛布団に使われる綿100%の生地の特徴について解説します。
羽毛布団に使われる綿100%生地の特徴
実際に羽毛布団に使われることが多い綿100%の生地の具体的な特徴を解説します。
基本的には先ほどの一覧表で例に出した6種類とそれ以外の生地をざっくりとまとめて説明していきます。
まずは下の表でまとめてみておきましょう。
生地の名前 | 肌触り | 特徴 |
230本ブロード | ★☆☆☆☆ | 綿100%生地の中では1番下のランク 最近では一般向けではほとんど使われることがなくなった生地 ホテルなどの羽毛布団で多く使われる |
40ツイル | ★★☆☆☆ | 肉厚なイメージの生地 丈夫でしっかりしているが少し重たく感じるかも 羽毛布団の打ち直しの時に使われることが多い生地 |
60サテン | ★★★☆☆ | 肌触りが良く、値段もそこまで高くないものが多い コスパで考えて選ぶなら1番おすすめの生地 |
80サテン | ★★★☆☆ | 60サテンより柔らかく軽い 中級品より少し良い羽毛布団が欲しい人におすすめの生地 |
100サテン | ★★★★☆ | 80サテンよりもさらに柔らかく軽い生地 高級羽毛布団に使われていることが多い 通販などでは取り扱いが少ない |
120サテン | ★★★★★ | 100サテンよりもさらに柔らかく軽い生地 高級羽毛布団に使われている生地 日本製の生地を使用していることが多く品質が高い 高品質な羽毛布団を使いたい人におすすめの生地 |
ざっくりと特徴を書くとこんな感じです。
個別にもう少し深堀りして解説していきます。
230本ブロード
最近では一般向けにほとんど使われることがなくなった生地です。
今ではホテルなどの業務用の羽毛布団に採用されるケースの多い生地ですね。
ホテルに泊まってお布団の生地がポリエステルじゃない場合はだいたいこの生地です。
40ツイル
40ツイルも一般向けに羽毛布団の生地で使われることが少なくなってきています。
とはいえ、まだまだ需要がある綿100%の生地です。
綿100%の生地が欲しいけど出来るだけ安く欲しいという人におすすめの生地ですが、最近では新品の羽毛布団で採用されているのは少なくなったようであまり見かけません。
羽毛布団の打ち直しで、打ち直した後の側生地で使われることも多くあります。
60サテン
羽毛布団の側生地に綿100%を選ぶというのであれば、最低でも60サテンから上のクラスがおすすめです。
羽毛布団の綿100%の生地の中では使われていることも多く、柄の種類も豊富にあります。
値段も綿100%のサテンの中では安く、生地の柔らかさや体へのフィット具合を考えてもコスパがいいですよ。
そこまで羽毛布団にお金をかけられないけど、できるだけ高品質のものが欲しいという人はこの60サテンの生地を選ぶのがおすすめです。
80サテン
80サテンは60サテンのワンランク上といった位置づけです。
同じ綿100%の生地でも少し上のグレードの羽毛布団が欲しいといった人におすすめの生地になります。
60サテンと80サテンを比較すると、80サテンの方が布団の側にしたら160gぐらい軽いので体への負担も少なく楽ですよ。
160gといえばジュースの1番小さな缶ぐらいです。
これだけ書くと微妙に感じるかもしれませんが、生地が軽いと羽毛もふくらみやすくなるので羽毛布団の暖かさのレベルも上がります。
寒がりな人や少しでも軽いお布団で寝たいという人は80サテンはおすすめですよ。
100サテン
100サテンは80サテンと比較してもさらに柔らかく軽い生地です。
ちなみに中国などの海外で羽毛布団用の綿100%の生地を作ろうと思うと、この100サテンが今は限界ですね。
100サテンの生地を選ぶ場合に注意しておかないといけないところは、日本製の生地を使っているか中国製の生地を使っているかは確認しておいた方がいいです。
日本製の生地を使った100サテンであれば品質も高く問題ありませんが、中国製の100サテンであれば肌触りが硬く感じることが多い傾向にあります。
このクラスぐらいから羽毛布団の値段もグンと上がる傾向にあるので、しっかりと確認しておくと思っていたのと違うということにはなりません。
出来れば実際に手で触って確認してから買うことをおすすめします。
120サテン
100サテンよりもさらにさらに柔らかく軽い生地になります。
120サテンは海外では作るのが難しい生地なので、基本的に日本製の生地が中心で品質がすごい高いです。
60サテンと比較した場合、明らかな違いがわかるぐらい生地は柔らかく軽いですよ。
寝心地という部分でも最高クラスの羽毛布団ですが、ネット通販や量販店では見かけることがほとんどありません。
このクラスの生地を使った羽毛布団が欲しい人は専門店か百貨店に行けば置いてあるところもあるので店頭で触ってみるといいですよ。
値段は10万円以上することも多いですが、品質は圧倒的にいいものが多いです。
最高品質の羽毛布団で寝たいという人にはおすすめの生地になります。
これ以外の綿100%生地について
他にも軽量を前面に打ち出した細い糸を使ったブロードの生地や2本の糸を撚り合わせた双糸と呼ばれる糸を使った生地もあります。
あるにはあるのですが、そこまでメジャーな生地ではありませんし、基本的に売っている場所も専門店などでしっかりと説明してくれるので興味がある人は聞いてみるのもありですよ。
この記事では120サテンまでを紹介しましたが、他にももっと細い糸を使ったサテン生地もあります。
ただ、特徴としてはそこまで変わりがなくて、細い糸を使えば使うほど柔らかく軽くなっていくと思っていれば大丈夫ですよ。
こだわって選びたいという人は、店頭で自分の手で比較しながら選ぶと後悔しません。
羽毛布団に使われる綿100%生地のまとめ
羽毛布団の側生地は綿100%がいいということは間違いないです。
ただ、綿100%と記載はされていても綿100%のどの生地なのかというところまで記載されていることは少ないのが現実です。
今使っている綿100%の生地を使った羽毛布団が気に入っていて、買い替えたときに全然違う感触の羽毛布団だった・・・なんてこともありえます。
そうならないためにも羽毛布団の生地を綿100%にこだわるのであれば、綿100%のどんな生地かというところまでこだわって選ぶようにしましょう。
他にも羽毛布団の選び方で迷ったり悩みやすいポイントについては【全12記事】羽毛布団の正しい選び方のまとめ【比較するポイントも解説】という記事でまとめています。
羽毛布団を選ぶときの参考にしてみてください。
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