梅雨や夏場にはダウンケットがいいみたいだけど、どうなんだろう?
ダウンケットっていっぱい種類があるけど、どう選べばいいの?
この記事ではこんな疑問が解決できます。
ここ数年、爆発的に売れているダウンケットですが、まだ使ったことがないという人も多いんじゃないでしょうか?
テレビ通販でもよく見かけるし、そこまで高いものではないから一度使ってみようかなと思う人も多いと思います。
ただ、実際に選ぼうと思うと選択肢が多すぎてなかなか選ぶのが難しいものでもあります。
この記事ではダウンケットの選び方について解説します。
素材や中身が変わるとどう変わるのかも含めて、具体的に解説するので選ぶときの参考にしてください。
ダウンケットの値段が変わるとどこが変わる?
ダウンケットと一言でまとめてみても値段も安いものから高いものまで、数多くあります。
そんな中からピンポイントで選ぶのは正直難しい・・・
なので、値段が変わるとどこが変わるのかを簡単に解説します。
値段によって変わるポイントは主に4つあります。
- 側生地の素材
- 中身の羽毛のグレード(ダックとグース、ダウン率など)が変わる
- 中身の量が変わる
- 生産国が変わる
大きく分けるとこの4つです。
この中で自分が譲れないポイントと妥協できるポイントを見極めてダウンケットを選ぶと不必要に高いものを買うことがなくなります。
ひとつずつ簡単に解説します。
側生地の素材が変わる
ダウンケットによく使われる素材は大きく分けて3つあります。
- 綿100%
- ポリエステル85% 綿15%
- ポリエステル100%
基本的にはこの3つの素材がほとんどです。
他にもレーヨンが使われている素材や綿でもガーゼの生地やパイルの生地(タオルのような素材)が使われていることもありますが、それは少数です。
中に入っている羽毛のグレードや量によっても値段は変わってきますが、基本的にはポリエステル100%<ポリエステル85% 綿15%<綿100%の順番に値段が高くなると思ってもらえればOKです。
羽毛の品質と量が同じであれば価格は上記の順番になることがほとんどです。
生地の特徴を簡単にまとめると下の表になります。
素材 | 綿100% | ポリエステル85% 綿15% | ポリエステル100% |
風合い | 〇 | △ | ✕ |
フィット性 | 〇 | △ | △ |
洗濯性 | △ | 〇 | 〇 |
価格帯 | 中~高価格 | 低価格 | 低価格 |
こんな方に オススメ | 風合い、寝心地を 重視する方 | 洗濯性、コスパを 重視する方 | とにかく価格を 重視する方 |
ポリエステル85% 綿15%のものやポリエステル100%の側生地を使ったダウンケットは中国製のものも多くありますが、綿100%のダウンケットは日本製のものが増えるのも特徴ですね。
ダウンケットの側生地についてもう少し詳しく知りたいという人はダウンケットの側生地は綿100%が本当にいいのか?【特徴を理解して選ぼう】という記事で詳しく解説しているので、そちらも参考にどうぞ。
中身の羽毛のグレードが変わる
羽毛布団やダウンケットで値段に大きく影響を与える要素として羽毛のグレードがあります。
この羽毛の品質が羽毛肌掛け布団やダウンケットの値段に一番大きく影響を与えます。
羽毛のグレードを見分ける上で見るべきポイントは下の3つ。
- 中の羽毛がダックなのかグースなのか?
- 羽毛のダウン率は何%か?
- 羽毛の産地はどこか?
他にも冬用の羽毛布団であればダウンパワーなど見るべきポイントは増えるのですが、ダウンケットであれば上記の3つを中心に見ていればOK。
入っている羽毛がダックなのかグースなのかでも値段は大きく変わります。
値段が倍以上変わることもザラにあります。
値段だけ見れば基本的にダック<グースなのですが、グースはダックと比較しても臭いのトラブルが起こりにくくなるメリットがあります。
完全に無臭という訳ではありませんが、ダックは雑食なのに対してグースは草食なので元々の臭いが少ない傾向にあります。
臭いが気になる人はグースを選ぶ方が無難です。
ただ、値段も大きく変わりますしダックが必ず臭うということもないので臭いに敏感な人以外はダックで問題ありませんよ。
ダックとグースの違いについては羽毛布団のダックとグースの違いや特徴は?臭いが少ないのはどっち?という記事で詳しく解説しているので興味がある人は合わせてご覧ください。
羽毛のダウン率でも値段が変わります。
安いダウンケットだとダウン率が50%のものが多いですが、ある程度しっかりとした品質のダウンケットであればダウン率は85%~90%のものもあります。
ダウン率が低いとフェザー(羽根)が多く入っているので、ゴワゴワしたりチクチクした感触になります。
50%のものはふくらみも少ないですし、触った感触や使い心地も良いものではないので個人的にはおすすめしません。
快適に使うことを考えればダウン率は85%以上のものがおすすめです。
値段もダウン率が高いほど高くなる傾向にあります。
ダウン率については【50%は微妙】ダウンケットのダウン率はどれを選ぶ?違いを解説!という記事で詳しく解説しているのでもう少し知りたいという人は合わせてご覧ください。
羽毛の産地によってもダウンケットの値段は大きく変わります。
中国や台湾などのアジア地域の羽毛は安く、ポーランドやハンガリーなどヨーロッパの羽毛は高い傾向にあります。
ヨーロッパの羽毛の方が高品質で臭いの問題も少なくブランド化されていたので高い羽毛ですが、最近では中国や台湾の羽毛も洗浄の技術が上がってきているので、個人的には産地はそこまで気にしなくてもいいかなと思います。
値段の差ほどの価値はあまり感じませんし。
羽毛の産地についてももっと知りたいという人は羽毛の産地の違いを解説!みんなが選んでいる産地はこれだ!【産地はどこでもOK】という記事で解説しているので参考にしてみてください。
中の羽毛の量が変わる
羽毛肌掛け布団やダウンケットも中身の羽毛の量で値段が変わります。
一般的には0.2㎏~0.3㎏入りのダウンケットが多いですが、中には0.4㎏入りのものもあったりします。
たった0.1㎏、100g変わるだけで値段なんて変わらないでしょ?と思う人も多いかもしれませんが、これが結構影響してきます。
仮に羽毛が0.2㎏入り5,000円のダウンケットがあったとして、羽毛の値段が1㎏5,000円だったとします。
0.2㎏入れた場合だとダウンケットの中に入っている羽毛の原価は1,000円ですが、0.3㎏入れた場合だと1,500円になります。
5,000円で販売されているダウンケットで500円原価が変わってくると10%のコストアップになるので正直かなり厳しい・・・
そうなるとどうしても販売価格を上げないといけません。
例に挙げた数字は参考ですが、羽毛の値段ってみなさんが思っているより高いです。
そこそこ良い羽毛を使おうと思うと1㎏あたり数万円しますしね。
なので、たった0.1㎏の差でも値段が大きく変わってきます。
もし羽毛の量で悩んでいるのであれば0.3㎏をベースに考えて、暑がりな人だと0.25㎏や0.2㎏を選ぶのもありですし、エアコンの風が寒くて寝れないという人であれば0.4㎏入りのダウンケットを探してみるのもいいと思いますよ。
ただ、0.2㎏のダウンケットは本当にペラペラです。
ほぼ生地といってもいいぐらい薄いです。
メインで使う時期が夏なので保温性はそこまで必要ないですし、薄くてもいいよという人は問題ありませんが、少しはふっくらしていて欲しいと思う人は0.3㎏入りを選ぶようにしましょう。
生産国が変わる
ダウンケットが作られている国でも値段は大きく変わります。
海外製だと中国やベトナムあたりが多いです。
海外の中でも中国が圧倒的に輸入量が多いので、日本製と中国製の違いについて簡単に解説します。
これは人件費と加工賃の問題ですね。
やっぱり日本製のものだと中国製のものと比較して高くなる傾向にあります。
中国も人件費や加工賃は高くなってきてはいますが、まだまだ日本と比べると安いです。
販売価格が安いダウンケットだとどうしても原価を下げるために人件費の安い中国製が多くなってします。
ただ、中国製のダウンケットはコンテナに入れて船で日本に輸入されてくるので高温多湿な状況で運ばれてくることもあります。
その場合、羽毛が臭う可能性があります。
実際、中国から輸入してきたダウンケットと日本製のダウンケットだと中国から輸入してきたダウンケットの方が臭う可能性が高いですしね。
最近では日本製のダウンケットでも安く販売されているダウンケットも多いので、できるだけ日本製のダウンケットを選ぶ方が臭いのリスクは下がりますよ。
日本製のダウンケットだと最終検品が日本なので、臭いのするようなダウンケットは出荷前に止められますし。
それでも日本国内の輸送中にトラックの中で高温多湿になり臭いが発生するケースもあるんですけどね・・・
それでも羽毛製品に関しては中国製より日本製の方が臭いの問題や品質面を考えるとおすすめです。
おすすめのダウンケットの選び方
ダウンケットの値段によってどこが変わるのかはある程度、理解できたと思いますが、具体的にどう選ぶのがいいの?という疑問もあると思います。
そこでおすすめのダウンケットの選び方についても3つのパターンに分けて解説しておきます。
ダウンケットを買う場合の参考にしてください。
できるだけ安くダウンケットが欲しい場合の選び方
あくまで値段が最優先!という人は最安値のダウンケットを調べていることでしょう。
その場合、生地はポリエステル100%、羽毛はダックでダウン率は50%で0.2㎏入りの中国製のダウンケットが出てくると思います。
ただ、こんなダウンケットはおすすめしません。
ポリエステル100%だと吸水性がなく蒸れること間違いなしなので、生地はポリエステル85%綿15%のものを選ぶようにしてください。
あとはダウン率が70%以上が最低ラインかなと思います。
この2つを改善するだけでも寝心地はかなり変わりますよ。
この記事を書いている2021年4月時点では最安値は3,000円前後のダウンケットもありますが、生地とダウン率だけ少しグレードアップさせても5,000円ぐらいでありますしね。
使い捨てぐらいの感覚でダウンケットを買うなら最安値のものでもいいと思いますが、来年も使うことを考えているのであれば、最安値のものよりは少し良いものを買う方が長く使うことができますよ。
最後にまとめておきます。
- 側生地はポリエステル85% 綿15%を選ぶ
- ダウン率は70%以上が望ましい
参考までにできるだけ安く買えるおすすめのダウンケットを安くても満足できるダウンケットのおすすめ3選!【日本製でも格安】という記事でピックアップしました。
もし具体例が知りたいという場合はこちらを参考にしてください。
洗いやすさ重視のダウンケットの選び方
元々ダウンケットは洗えるものも多いですが、手軽に洗えるという意味では側生地がポリエステル85%綿15%のものを選んでください。
ポリエステル100%も洗いやすいですが、吸水性や寝心地の部分でおすすめできません。
綿100%でも洗えるものはありますが、洗った場合の縮みや吹き出しのリスクを考えるとポリエステル85%綿15%のものが使い勝手がよくておすすめです。
あと洗いやすさ重視で選ぶならキルティングはタタキキルトや直キルトがおすすめです。
このキルティングで作られているダウンケットは羽毛が他のマス目に動くことがないので、洗った場合でも羽毛の偏りは少なくすみます。
こんなキルトですね。
たまにふくらみやすくするためにマチがついている立体キルトを採用しているところもありますが、使ったり洗ったりしていると中の羽毛が動いて偏りやすくなるのであまりおすすめできません。
立体キルトは下の画像のようなものです。
この立体キルトはどちらかというと冬用の羽毛布団に使われることの多いキルティングですね。
夏がメインのダウンケットには不向きなキルティングです。
ちなみにダウンケットに入っている羽毛の品質や量では洗いやすさには影響がないので、気にしなくて大丈夫ですよ。
洗いやすさを重視して選ぶなら、生地はポリエステル85%綿15%でタタキキルトを採用しているものを選ぶとお手入れが楽でおすすめです。
最後にまとめておきます。
- 側生地はポリエステル85% 綿15%を選ぶ
- キルティングはタタキキルト(直キルト)を選ぶ
高品質で快適なダウンケットの選び方
寝心地を重視して出来るだけ快適に眠りたい人は側生地の素材は綿100%、羽毛はグースを使っている日本製のダウンケットを選ぶようにしましょう。
側生地に綿素材を選ぶことで寝汗や湿気を吸収してくれるので、寝心地がよくなります。
肌触りも柔らかいものが多く、最初は少し硬いかなぁと思っていても使い込んでいくうちに柔らかくなるのでおすすめ。
羽毛はグースを選ぶことで臭いのリスクを下げつつ、少ない量でもふっくらしてくれるので軽くても寝冷えしない暖かさになります。
羽毛のダウン率にも注目してください。
グースを選ぶ時点でダウン率が89%以下のものはほぼないのですが、このクラスのダウンケットを買おうと思うとダウン率は90%以上のものを選んでください。
ダウン率が高いほど羽毛はふくらみやすくなりますし、ゴワゴワ感やチクチク感はなくなります。
このダウンのタッチは気になる人は気になるので、90%以上のものがおすすめです。
最後に日本製のダウンケットを選ぶようにしましょう。
日本製であれば臭いがするなどのリスクを下げることができますし、何かあった場合でもしっかりと対応してくれます。
高品質のものだと長く使うことができますし、結果的にコスパが良くなる場合も多いのでおすすめですよ。
最後に簡単にまとめておきます。
- 側生地は綿100%を選ぶ
- 羽毛はグースを選ぶ
- ダウン率は90%以上がおすすめ
- 日本製のものを選らぶ
もっと具体例が知りたいという人は【日本製でダウン90%以上】高級ダウンケットのおすすめ5選【側生地は綿100%】の記事でピックアップして紹介しています。
悩んでいる人は参考にどうぞ。
テレビ通販のダウンケットは本当にお買い得なのか?
春頃からテレビ通販でもダウンケットの紹介番組を見ることもあると思います。
見ているうちについつい欲しくなってきますが、これって本当に安くてお得なのか気になるところ。
自分で比較するのも難しいし、そんな時間がないという人も多いことでしょう。
そこでテレビショッピングで有名なジャパネットのダウンケットを楽天で買えるダウンケットと比較してみました。
人それぞれ譲れない部分はありますが、基本的に楽天などのネット通販の方がコスパは良いことが多いです。
ネット通販で買うことに抵抗がない人はネット通販で買うことをおすすめします。
実際に買えるダウンケット同士で比較しているので、気になった人はジャパネットの2枚組のダウンケットはお買い得なのか?楽天の商品と比較してみた!という記事をご覧ください。
本当にお買い得なのかがわかります。
ダウンケットの選び方のまとめ
ダウンケットの選び方をまとめてみました。
人それぞれ、重視するポイントは違うと思いますが自分の理想にあったダウンケットを選ぼうと思うと正直かなり予算が高くなってしまいます。
なので、自分の中で譲れないポイントと妥協できるポイントを選んでダウンケットを選ぶと失敗しにくくなりますよ。
ちなみにダウンケットは洗えますが、基本的にはカバーをかけて使うことをおすすめします。
その方が長く使うことができますよ。
ダウンケットのカバーについてはダウンケットにカバーは必要です!具体的な2つのメリットを解説!という記事で解説しているので参考にしてください。
もっと具体的におすすめのダウンケットが知りたいという人はもう少しお待ちください。
ある程度、今年のダウンケットが出そろったら比較、検討して紹介記事を書く予定です。
自分の用途にあうダウンケットを買って夏を快適に乗り切りましょう。
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