ダウンパワーで比較するといいとは聞くけど、具体的にどう違うの?
ダウンパワーによって羽毛布団の値段が全然違うけど、相場はどうなんだろう?比較したい。
この記事ではこんな疑問が解決できます。
羽毛布団のふくらみや暖かさを示す指標としてダウンパワーというものがあります。
この数値によって羽毛布団のふくらみや保温性、値段が大きく変わってくる大事な要素です。
この記事では羽毛布団のダウンパワーとはなにか、どんな違いがあるのか、値段の相場を比較しつつ解説します。
羽毛布団を選ぶときの大事な要素のひとつなので、しっかりと理解して正しく選びましょう。
実際におすすめの羽毛布団に使われている羽毛のDP(ダウンパワー)がどれぐらいものが知りたいという人は【2022年秋冬】ネットで買える羽毛布団のおすすめランキング【用途別に解説】という記事もあわせてご覧ください。
羽毛布団のDP(ダウンパワー)とは?
羽毛布団のDP(ダウンパワー)とは、羽毛のふくらみを数値化したものです。
基本的には数値が大きいほどふくらみやすく、品質の良い羽毛といえます。
まずは下の画像をご覧ください。
※日本羽毛製品協同組合から引用
見てもらえるとわかる通り、羽毛のふくらみが全然違いますよね。
でも、この2つは同じ量の羽毛です。
そもそも羽毛布団の暖かさは、羽毛が大きくふくらんで空気を含むことによって高い保温性を発揮します。
そういった点から羽毛のふくらみを表すダウンパワーは大事な要素になります。
このふくらみを表すダウンパワーは300~500ぐらいまでのものが多いです。
とはいえ、DPが500の羽毛布団はほとんど見かけることはありませんし、DP400以上のものであれば高品質な羽毛を使っていると思っても問題ありません。
ダウンパワーの違いについては次の項目で解説します。
ダウンパワーの計測方法については一般財団法人 日本繊維製品品質技術センターで詳しく解説されているので、興味がある人はぜひそちらもどうぞ。
羽毛布団のDP(ダウンパワー)の違い
羽毛布団のDP(ダウンパワー)はふくらみだということは書きましたが、実際のふくらみにどれくらい違いがあるのかをまとめると下の表のようになります。
DP(ダウンパワー) | かさ高 | ラベル | どんな人におすすめ |
300~349 | 125㎜~144㎜ | ニューゴールド | とにかく安い羽毛布団が欲しい人 基本的におすすめはしない |
350~399 | 145㎜~164㎜ | エクセルゴールド | 空調で温度管理をしている人 断熱性の高い家に住んでいる人 |
400~439 | 165㎜~179㎜ | ロイヤルゴールド | やや寒い寝室で寝ている人 寒がりな人 |
440以上 | 180㎜以上 | プレミアムゴールド | かなり寒い寝室で寝ている人 かなり寒がりな人 |
この表のかさ高というのは、ふとんの中で羽毛にかかる圧力を再現した上で試験装置内における羽毛の高さ(㎜)をかさ高として記載しています。
実際の羽毛布団のふくらみとは差が出ることもあります。
ダウンパワーで見るよりかさ高で見る方がイメージはしやすいかと思います。
ちなみにこの品質を担保するために、日本羽毛製品協同組合が発行している「ゴールドラベル」と呼ばれるものがあります。
ダウンパワーで選ぶのが難しいなと思う人はラベルで選ぶのもありですよ。
羽毛布団メーカーがラベルを発行してもらう際に羽毛の検査データや生地の検査データを日本羽毛製品協同組合に提出しないと発行されないラベルなので、勝手につけたりできるものではありません。
とはいえ、この羽毛の品質を保証してくれるラベルは付いているお布団と付いていないお布団があります。
羽毛の品質が心配な人はラベル付きの羽毛布団を選ぶといいですよ。
ラベルの画像も含めてもう少し詳しく解説します。
ニューゴールドラベル(DP300~DP349)
羽毛布団としてはかなり下のランクの羽毛です。
最近では冬用の本掛けではあまり見かけることも少なくなってきているような気がします。
ダウンケットなどの肌掛け布団ではそこまで保温性が必要ではないので、使われることが多いかなといった感じですね。
ちなみにダウン率が低いものだと、フェザーと呼ばれる羽根が多く入っているのチクチク、ゴワゴワと感じることも多いです。
最低でもダウン率が70%以上のものを選びましょう。
70%以上ならチクチク感やゴワゴワ感はまだマシです。
羽毛布団を安く買いたいという人なら選んでもいいですが、それなりの品質や暖かさを求めるのであればこのクラスの羽毛布団はおすすめしません。
エクセルゴールドラベル(DP350~DP399)
比較的に安い価格帯の羽毛布団についていることの多いラベルです。
テレビ通販でも使われていることもあるクラスですね。
寝る時もエアコンなどの空調をつけて寝ている人や家の断熱性が高い人はこのクラスの羽毛布団でも十分満足して使えます。
ただし、同じエクセルゴールドラベルがついているものでもDP380以上ぐらいのものを選ぶことをおすすめします。
その方がふっくらとした感じがわかりやすく、暖かいですよ。
ある程度しっかりとした羽毛布団を選びたいのであれば、最低でもこのクラス以上のものを選ぶようにしてください。
ロイヤルゴールドラベル(DP400~DP439)
高品質な羽毛布団についているラベルがこのロイヤルゴールドラベルになります。
品質がよく、値段もそこまで高いわけではないのでおすすめのクラスです。
個人的にはこのクラスが1番コスパがいいかなと思います。
よっぽど寒い部屋で寝ている人やよほどの寒がりな人でなかればこのクラスで十分満足して寝ることができますよ。
ちなみに僕が使っている羽毛布団はこのクラスで関西に住んでいますが、冬でも寝るときは1枚でも十分寝れています。
そこまで寒い地域じゃない人や寒がりというほどでもないという人はこのクラスの羽毛であれば十分満足できますよ。
プレミアムゴールドラベル(DP440以上)
最高品質の羽毛布団についているラベルがこのプレミアムゴールドラベルになります。
中の羽毛も最高品質でめちゃくちゃふくらみます。
寒い部屋で寝ている人や寒がりな人でも使える暖かさで、羽毛がよくふくらむため充填量が少なくすむ場合もあります。
充填量が他より0.1㎏ぐらい少なくても暖かさは十分ですよ。
羽毛布団が軽いと寝返りもうちやすくなるので、体が楽になります。
正直、値段はお高めなことが多いですがお金に余裕がある人は1度検討してみてください。
羽毛のランクとしては最高品質です。
羽毛布団のDP(ダウンパワー)ごとの値段の相場
羽毛布団のダウンパワーによって値段が変わります。
羽毛布団の値段は毎年一定という訳ではなくて相場があって毎年変わります。
羽毛が高い年もあれば安い年もありますが、最近ではどちらかというと高騰が続いていますね。
2020年5月時点での値段を簡単にまとめたのでご覧ください。
DP(ダウンパワー) | ラベル | 最安値 | 相場 |
300~349 | ニューゴールド | 11,800円 | 15,000円 |
350~399 | エクセルゴールド | 13,999円 | 16,990円 |
400~439 | ロイヤルゴールド | 12,800円 | 17,800円 |
440以上 | プレミアムゴールド | 39,380円 | 48,000円 |
※楽天市場調べ、羽毛の充填量1.1㎏以上の条件の値段
この金額はあくまで目安として思っていてください。
わりと値段の変動はあります。
エクセルよりもロイヤルの方が値段が安いのは福袋企画の残りがあったので最安値が低くなっています。
さすがにここまで安いことはまれです。
ちなみに夏が終わって秋口ぐらいに値段が変わる可能性が高いので、安く買うならそのタイミングでチェックしておくとお得に買えるかもです。
ちなみにもっと安い羽毛布団もありますが、羽毛の充填量が1.0㎏のものは避けておいた方が無難ですよ。
さすがに暖かさという面で少し残念なことが多いです。
この羽毛の充填量についてはまた別の記事で詳しく解説します。
羽毛布団のDP(ダウンパワー)についてのまとめ
羽毛布団を選ぶうえで大事な要素であるダウンパワーについて書きました。
羽毛選びという部分では1番大事な要素なので、ここはしっかりと理解して選ぶ方がいいですよ。
ぱっと見は安くてお買い得感があっても、品質の悪い羽毛であったりすることもありますし同じダウンパワーのものでも充填量が違っていたりすることがあります。
もし、値段を比較をするなら羽毛のダウンパワーと充填量は必ずあわせて比較するようにしましょう。
ちなみに羽毛の産地でも値段は大きく変わりますが、産地はそこまで気にしなくてOKです。
気にしなくていい理由は羽毛の産地の違いを解説!みんなが選んでいる産地はこれだ!【産地はどこでもOK】という記事で解説済ですので参考にどうぞ。
他にも羽毛布団の選び方で迷ったり悩みやすいポイントについては【全12記事】羽毛布団の正しい選び方のまとめ【比較するポイントも解説】という記事でまとめています。
羽毛布団を選ぶときの参考にしてみてください。
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