キルティングが違うと何が変わるの?
寒がりなんだけど、おすすめのキルティングってある?
この記事ではこんな疑問が解決できます。
羽毛布団のキルティングってどれも同じだと思っていませんか?
実はいろいろキルティングにも種類があって、性能が変わってくるんですよ。
この記事ではメジャーな3種類の羽毛布団のキルティングについて解説します。
特に羽毛布団のキルティングに対してこだわりをもたないという人は立体キルトを選んでおくと無難です。
立体キルトだと羽毛布団の選択肢も多くなるし、コスパがいいことも多いですからね。
他にも用途にあわせておすすめのキルティングについても解説するので、キルティングで悩んでいる人は参考にしてみてください。
羽毛布団を買い替えようか悩んでいる人は【2022年秋冬】ネットで買える羽毛布団のおすすめランキング【用途別に解説】の記事もチェックしてみてください。
実際に高コスパの羽毛布団がどんなキルティングなのかも実例でわかります。
羽毛布団のメジャーなキルトは3種類
羽毛布団のキルティングは3種類で市場のほとんどを占めています。
他にも変形キルトなど特殊な縫い方をしたものもありますが、数は少ないので気にしなくてOK。
まずはメジャーな羽毛布団の3つのキルトパターンのメリットとデメリットを比較します。
キルティングの名前 | メリット | デメリット |
タタキキルト | 熱を逃がしやすい 暑い時期に向いている 羽毛が動かない | 寒い時期に使うのには不向き ふくらみが出にくい |
立体キルト | 1番多く使われている縫い方 ふくらみやすく保温性も高い | 特になし |
二層式キルト | 熱が逃げにくく暖かい 寒がりな人におすすめ | 値段が高い 他のキルティングより重たい |
この3つの縫い方を覚えておけば大丈夫です。
ネットや量販店だとほとんどこのパターンですからね。
ひとつずつ説明しますが、表で書いたメリットとデメリットを理解しておけば飛ばしてもらっても問題ないですよ。
タタキキルトの特徴
主に羽毛肌掛け布団で使われることが多いキルティング。
特徴は表の生地と裏の生地を直接ミシンで縫い合わせている縫い方になります。
他にも直キルトや平キルトと呼ばれていたりします。
呼び方の違いは地方で分かれていたりしますが、気にしなくて大丈夫ですよ。
見分け方も簡単で生地同士が直接縫い合わされているので、縫い目を軽く引っ張ってもしっかりと縫い付けられています。
立体キルトと比べてみるとすぐわかるので間違えることはありませんよ。
他のキルトパターンとの1番の違いは生地同士を直接縫い合わせているので、羽毛が他のマスに動くことがありません。
なので、羽毛が偏って気持ち悪いということがないのは大きなメリットですね。
逆に生地が直接縫い付けられているので、羽毛がふくらめるのに限りがあります。
羽毛のふくらみがないと中の空気が暖められにくく、保温性は低いです。
ですので、冬用の羽毛布団にこのキルティングが採用されることはほとんどありません。
もし、冬場に使うというのであれば毛布代わりに冬用の羽毛布団と併用して1枚かけるといった感じで使うことをおすすめします。
立体キルトの特徴
主に冬用の羽毛布団や春や秋に使う合掛け羽毛布団に多く使われるキルティング。
タタキキルトとは違い表の生地と裏の生地の間にポリエステル製のメッシュのテープを1枚挟んでいます。
実際のテープはこんな感じです。
生地の間にあるメッシュの生地がテープですね。
このテープを挟むことでお布団に高さが出て羽毛がふくらみやすくなります。
羽毛がふくらむと空気の層が大きくなり、その空気が温めらることで僕らも暖かく寝れるという訳です。
1番スタンダードなキルティングですが、特にデメリットらしいデメリットもありません。
もし羽毛布団のキルティングで悩んでいるのであれば、これを選んでおけば間違いありませんよ。
二層式キルトの特徴
主に冬用の羽毛布団に使われることが多いキルティングです。
特にちょっとお高めの羽毛布団に多いキルトになります。
二層式キルトは先ほどの立体キルトのテープの間に生地が1枚挟みこんであります。
実際の画像はこんな感じ。
この生地を挟むことで上の層と下の層の生地の縫い目をずらすことができます。
縫い目をずらすことでお布団の熱をより逃がしにくくなり、暖かく寝ることができますよ。
このキルティングは3種類の中では1番暖かいので、寒がりな人はこのキルティングがおすすめ。
マス目の違いは意味がある?
キルティングのパターンについては大きく3種類に分けて解説しましたが、マス目の数もお布団によっては違います。
マス目は多い方がいいのか、少ない方がいいのかってわかりませんよね?
結論から書くと、マス目の数が多いほど体へのフィット性は上がります。
体へのフィット性が高ければ高いほど、首元から入ってくる隙間風がなく暖かく寝ることができますよ。
寝返りをうったときも布団の中の暖められた空気が逃げることも少なくなります。
寝ていて首元が寒いと感じることが多い人はマス目の多いキルティングを選ぶと改善する可能性が高くておすすめです。
ちなみにシングルサイズのキルティング別の標準的なマス目は下の通り。
- タタキキルト・・・5×6マス
- 立体キルト・・・4×5マス
- 二層式キルト・・・上層3×4マス 下層4×5マス
これを目安に考えて多いか少ないかを判断してください。
ちなみにもうひとつメリットがあってマス目が多いほど羽毛の偏りも少なくなります。
今使っている羽毛布団が、羽毛が偏って羽毛の少ない場所があって寒いという人もマス目が細かいものを選んでおくとそういったリスクを減らすことができますよ。
【季節別】おすすめのキルティングの選び方
羽毛布団のキルティングの特徴はわかっても実際どれを選べばいいのかわからない・・・
こんな風に考える人も多いはず。
そこで季節に分けて選ぶべきおすすめの羽毛布団のキルティングについて目安を書いておきます。
選び方がわからないという人はこの目安に沿って選んでおくと間違えることはありませんよ。
春に使う羽毛布団におすすめのキルティング
春に使う羽毛布団は合掛け羽毛布団が1番おすすめなので、立体キルトを選べばOKです。
もし、合掛け羽毛布団を持っていなくても冬用の本掛け羽毛布団でも大丈夫ですよ。
タタキキルトだとまだ少し肌寒く感じると思いますし、二層式キルトだと少し暑く蒸れて感じるかもしれません。
立体キルトの羽毛布団を使っていて暑く感じるようであれば、タタキキルトの羽毛肌掛け布団(ダウンケット)に切り替えていく感じで使うといいですよ。
タタキキルトを多く採用している羽毛肌掛け布団(ダウンケット)については【エアコン対策】ダウンケットの選び方まとめ!【洗える安いものを選びましょう】という記事でまとめています。
選び方やおすすめのダウンケット、値段が変わるポイントなどを解説している記事を集めているので、こちらも参考にしてください。
夏に使う羽毛布団におすすめのキルティング
夏に使うべき羽毛布団は羽毛肌掛け布団(ダウンケット)がおすすめなので、タタキキルトを選べばOK。
タタキキルトの特徴として縫い目の部分から熱が逃げやすい構造なので、夏はこれが最適です。
エアコンを使いながら寝ているという人でエアコンの風が寒いという人は、夏でも立体キルトの羽毛布団を使ってもいいかもしれません。
特に夫婦で寝ていると暑がりな旦那さんはタタキキルトのダウンケットを使いつつ、寒がりな奥さんは合掛け羽毛布団で寝るといったパターンも多いです。
基本的に暑く寝苦しい日本の夏ですが、エアコンなどの自宅の寝室環境次第で使い分けるのがベターです。
とはいえ、日本の夏はキルティングだけで快適に寝ることは不可能です。
エアコンを使うことも考えて、エアコンを使って暑くないor寒くないお布団を選ぶといいですよ。
秋に使う羽毛布団におすすめのキルティング
秋に使う羽毛布団は合掛け羽毛布団がおすすめなので、立体キルトの羽毛布団を選ぶのが無難です。
ただ、最近では秋も短くなってきているので、合掛け羽毛布団ではなく冬用の羽毛布団を使っても問題ないですよ。
夏用のタタキキルトでは寒く感じるので選ばないでくださいね。
冬に使う羽毛布団におすすめのキルティング
冬に使うべき羽毛布団は冬用のしっかりとした本掛け羽毛布団なので立体キルトか二層式キルトを選んでください。
ある程度、自宅や寝室が暖かいという人は立体キルトの羽毛布団で問題ありません。
ただ、寝室が寒いと感じる人やそもそも寒がりだという人は二層式キルトの羽毛布団を選ぶのがおすすめですよ。
住んでいる地域にもよりますが、品質の高い二層式の羽毛布団だと冬場でも毛布もいらず1枚で快適に寝ることができます。
羽毛布団と毛布をあわせて使っているけど、寝ている途中でズレて寒いとか気になると感じる人は二層式キルトの羽毛布団を選ぶことで1枚の羽毛布団で快適に寝ることができるようになりますよ。
毛布の収納スペースもいらなくなるので一石二鳥です。
寒がりな人は二層式キルトの羽毛布団を選んでくださいね。
羽毛布団のキルティングの特徴と選び方のまとめ
羽毛布団のキルティングは他にも形が特殊なものや各メーカーのオリジナルのキルトがあります。
ただ、特殊なキルティングのお布団はネットや量販店のように自分で良し悪しを判断しないといけないお店に置いていることはほとんどありません。
基本的に特殊なキルトパターンのお布団は専門店や百貨店のように販売員が常駐しているお店に置いていることがほとんどです。
なのでそういった特殊なキルトパターンはお店の人に聞くのが1番です。
自分の用途に合わせたキルティングを選んで快適に寝るようにしましょう。
他にも羽毛布団の選び方で迷ったり悩みやすいポイントについては【全12記事】羽毛布団の正しい選び方のまとめ【比較するポイントも解説】という記事でまとめています。
羽毛布団を選ぶときの参考にしてみてください。
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